昨日。
帰りの電車で部活帰りの
女子高生たちがいました。
彼女らがずっと話していたのは
学校の男が誰がカッコイイだとか
誰が性格が悪いとかいう単純な噂話。
自分が彼女らの年齢だった頃は
一体何を言われていたのだろうなどと
ちょっと考えてみたりして。
結局甘酸っぱいなぁ~と思っただけですが。。。
本を読みました。
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この女子高生たちの話を聞いていたのは
ちょうどこの本を読んでいたときでした。
前回読んでいた本は公立に子どもをあずけるな
という本でしたが、
この本は逆に都立高校についてのお話です。
なんといっても
私の学区の一番賢い高校の元校長が著者の本
というのがこれを読もうとした一番の理由です。
この著者が高校に赴任してきたのは99年で
これまた私が高校に入学したのと同じ年です。
本を読んだ感想としては
学校というのは不思議な空間なのだということ。
学生の頃はそんな風には思わなかったし、
絶対分からないだろうけれど
この本を読む限りでは学校は一般企業と公務員の中間にあり、
どちらのいいところをうまく取り込むこともできるし
悪いところをあわせもつところでもありそうです。
そして以上に横社会らしいです。
校長対教師という構図で、教師の横で結束されると校長は勝てない。
それに対していろいろな改革を成功された、
教師の意識改革をしてきたのがこの著者だそうです。
一応「トナリ」の高校にいたわけですが
全く持ってそんな変化の話をしりませんでしたが、
身近な高校の話だけあって、書かれている内容は
やっぱりこの高校ならそうだろうなと納得できます。
それではいくつか気になった言葉を。
・・・二〇〇〇年二学期から、授業観察を本格的に始めることにしました。・・・
教員の評価として授業観察を取り入れるということが
この時期からあったらしいですが、自分は経験していないです。
考えてみると教師を評価するのに一番のは
明らかに授業であるはずなのにそれがされていない、
確かに数値化するのはとても難しいものですがおかしな話です。
こういう新たな取り組みを「一番」にやるのが大事である、
一番にやれば目立つじゃないかという考え方はかなり共感がもてます。
・・・発問して、考える時間を全員に与えてから、それでは○間○君、と指名すべきなのです。・・・
授業で質問するときに
「今日は何日だから、何番の人」
というように指名してから発問するのではなく、
発問してから指名する。
こういう思いやりみたいな考え方大事だなと
思ったのでメモ代わりに書いてみました。
・・・一人の教員を新規採用するということは、生涯賃金から言って一億円の買い物をするということだ、・・・
これもメモです。
こう思うだけで、真剣さが全く異なるでしょう。
・・・これ以上学力が低下すれば、日本は天然資源に恵まれない国で、人的資源だけが頼りなのに、それさえ失われようとしているという議論です。・・・
こう考えると日本はスゴイ。
言い過ぎではあるけれど、今までは質だけで勝負してきたのかと。
全く持ってよくわからない国ですね、日本は。
思っていた以上にいろいろなことにまで
考えが膨らますことができた本でした。
久しぶりに読み応えがありました。
こう考えてみるとやっぱり自分は教育に興味がある気がします。